こんにちは。
療育カフェを作ろうとしているさらです。

「9歳の壁」って知ってる?
発達障害のある子には、9歳の壁が存在します。
今回は、この9歳の壁について見ていきましょう!

気になる人は、下へスクロール!

9歳の壁とは?
小学校3年生や4年生頃に訪れる「9歳の壁」は、発達障害のある子がぶつかりやすい壁です。
この時期は、学習内容や対人関係の難易度が急激に上がり、子どもたちがそれらに行き詰まることがでてきます。
特に以下の3つが挙げられます。
- 学習面のハードル:文字や計算の基礎から、文章読解や応用問題への移行。
- 社会性の要求:グループでの話し合いや共同作業など、コミュニケーション力が求められる活動。
- 自己管理の強化:宿題や持ち物管理といった自己責任が重要視される。
これらの変化により、発達障害のある子は適応できずに、学校生活がよりストレスフルなものになりがちです。
発達心理学的に見る「9歳の壁」
発達心理学の視点から見ると、この時期に子どもが経験する変化は、認知や社会性の発達段階と密接に関係しています。
1. 認知発達の転換期
9歳前後は、ピアジェの認知発達理論で言うところの“具体的操作期”から“形式的操作期”への移行が始まる時期です。
この変化により、子どもはより抽象的で複雑な思考が可能になりますが、一方で発達障害児にとっては、これが大きな負担となることがあります。
- 例1:抽象的な数学問題や比喩表現が含まれる文章題の理解が難しい。
- 例2:社会的ルールや他者の視点を考慮する場面での混乱。
2. 社会的比較の増加
9歳前後になると、子どもたちは自然と自分と他者を比較するようになります。
特に発達障害児は、自分が他者と違う点を敏感に感じ取りやすく、これが自己肯定感の低下や不安の増大につながることがあります。

つまり、自信をなくしてしまいやすいんだね。
学校生活での具体的な困難
「9歳の壁」の影響を受けやすい場面として、もう少し具体的な場面で考えていきましょう、
学校生活においては、特に次のような問題が挙げられます。
1. 授業についていけない
学習のペースが速くなり、抽象的な概念や複雑な文章題が増えるため、問題を解くのに苦戦しがちになります。

何かしてあげたい!そんな時は…
家庭での補足学習やタブレット教材の活用、または学校の先生との連携を通じて、子どもが理解しやすい形でサポートすることが効果的です。
2. 友人関係のトラブル
この時期の子どもたちは、自分と友達の違いを敏感に感じ取り始めます。
また、発達障害の特性から、誤解やトラブルが起きやすくなることがあります。
家庭では、子どもが困っているサインを見逃さず、友達付き合いに関するアドバイスや、場合によっては学校カウンセラーへの相談も視野に入れましょう。
3. 自己肯定感の低下
学習だけでなく、「生活目標が達成できない」(忘れ物をする、宿題を間違えてしまう)などの“できない”という体験が続くことで、自己肯定感が低下しがちです。
ママができるのは、子どもの努力や小さな成功を見逃さず、具体的に褒めてあげることが大切です。
また、失敗しても次に挑戦できるような環境を整えることもポイントです。

まとめ
“9歳の壁”は、発達障害を持つ子どもにとって時に大きな壁として立ちはだかりますが、
ママが理解し、学校や家での適切なサポートがあれば乗り越えることができます。
学習面や社会性、自己管理の面での困難に寄り添い、家庭での支援や外部のリソースを活用しながら、子どもの成長を一緒に見守ってあげてくださいね!
この記事が、9歳の壁について知りたいママの役に立ちますように。