こんにちは!育児中のママをオンラインでサポートしているさらです。
今回は、よく聞く「愛着障害」について、
小学生なら、例えばどんな特徴が見られるかをまとめました!

気になる方は、以下の文を読んでみてくださいね!

1. 愛着障害とは?DSM-5に基づく定義
愛着障害とは、幼少期に安定した愛着関係が形成されなかったことによって、
対人関係や情緒面での問題が生じる障害です。
DSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル第5版)では、愛着障害は以下の2つのタイプに分類されています。
- 反応性愛着障害(RAD:Reactive Attachment Disorder)
- 大人に対して適切な愛着行動を示さず、感情の表現が乏しい。
- 慰めを求めることが少なく、周囲に対して無関心な態度をとることが多い。
- 不安や恐怖が強く、人との関係を築くことが難しい。
- 脱抑制型対人交流障害(DSED:Disinhibited Social Engagement Disorder)
- 見知らぬ人にも過剰に親しげな態度をとる。
- 適切な対人関係の距離感がわからず、誰にでも無防備に接する傾向がある。
- 一定の養育環境があっても、衝動的な対人行動が改善しにくい。
これらの特徴は、幼少期の養育環境が不安定であったことが原因となることが多く、
特に虐待やネグレクト、頻繁な養育者の交代などが影響を及ぼすとされています。
2. 小学生に見られる愛着障害の特徴
愛着障害は、幼少期だけでなく、小学生になってもさまざまな形で表れます。以下は、特に小学生の愛着障害に見られる特徴です。
◎ 対人関係の特徴
- 教師や友達との関係がうまく築けない:クラスメイトと適切な距離感を保つのが難しく、過剰に依存したり、逆に孤立しやすい。
- 信頼関係の構築が困難:親や教師に対して不信感を抱きやすく、指示に従うのが難しいことがある。
- 衝動的な行動をとる:適切な対人スキルが不足しているため、突然怒り出したり、無遠慮な発言をしてしまう。
◎ 感情面の特徴
- 感情のコントロールが苦手:些細なことで怒ったり、落ち込んだりと感情の起伏が激しい。
- 不安が強い:特定の状況で極端に不安を感じることがあり、特に新しい環境に適応するのが難しい。
- 極端な自尊心の低さ、または過剰な自己主張:自分に自信が持てず消極的になるか、逆に周囲を支配しようとする態度をとることがある。
◎ 行動面の特徴
- 学習に集中できない:安心感が持てないため、授業中に落ち着きがなくなることがある。
- 規則を守るのが難しい:自分の欲求を優先しがちで、集団行動が苦手になることがある。
- 嘘をついたり、物を隠すことが多い:自分を守るために、防衛的な行動をとることがある。
3. 愛着障害の小学生への対応とサポート方法
上記のような特徴を持つ小学生の子には、
安心して過ごせる環境を整えることが必要不可欠です!
それには以下のようなことが効果的でしょう。
- 一貫した態度で接する(約束を守り、ぶれない対応をすることで、安心させる)
- 感情を受け止める
- 感情のコントロール方法を教える
まとめ
愛着障害の小学生は、対人関係や感情のコントロールに課題を抱えることが多いですが、
適切な対応を続けることで、徐々に安定した関係を築くことができます。
道のりは少し長くなりますが、落ち着いて一つずつ取り組んでいきましょう!