勉強を教える先生と子ども

発達障害児

発達障害のある子は、長い文章が苦手?

こんにちは。療育カフェを作ろうとしているさらです。

今回は、発達障害のあるお子さんの「長い文章の苦手さ」について、掘り下げていこうと思います!

さら
さら

気になる人は、このまま下へスクロール!

17選プレゼント イラストタイトル

友だち追加

文章が長いと感じる発達障害児の特性とその背景

山積みの本に苦戦する子ども

発達障害を持つ子どもの中には、文章を読むのが苦手で「長い文章」に対して苦痛を感じる子が少なくありません。

これは、注意や認知の特性が大きく影響しています。

1. 発達障害児が長い文章を苦手とする理由

発達障害にはさまざまな特性がありますが、特に以下の点が「長い文章」を読むことを難しくしています:

①注意散漫の傾向

注意欠陥・多動性障害(ADHD)の特性を持つ子どもは、長い文章を読み進める中で注意が散りやすい傾向があります。

途中で他のことに気を取られてしまい、文章全体を理解するのが難しくなります。

一度文章から離脱しても、またはじめから「どういう話だったっけ?」を考えなければならず、

結果行き詰ってしまうということになりがちです。

② 視覚処理の問題

文章が文字の羅列に見えてしまい、内容を把握するのに時間がかかるケースもあります。

特に、発達性協調運動障害や学習障害の特性がある場合、文字の追跡や読み解きが苦手なことがあります。

③ 理解の遅れ

文章を読む速度に比べて、内容を理解する速度が遅いことも影響します。

特に複雑な言い回しや比喩表現が含まれる文章だと、読み進めるたびに混乱してしまうことがあります。

小学校3年生以上になると、特に国語の文章は「行間を読む」必要も出てくるため、

そもそも文章を読むのをあきらめてしまうことにも、なりかねません。

2. 長い文章をサポートするには?

子どもが文章を「長い」と感じることを軽減するためには、こんな工夫をするとよいと言われます!

さら
さら

学校だけじゃなく、ぜひ家庭でも試してみてね!

①視覚的な補助を加える

文章に色をつけたり、キーワードにマーカーを引くことで、子どもが重要な部分に集中しやすくなります。

私が小学校教員をしていた頃は、テストに出てくる答えのところだけ、マーカーでラインを引いて目立つようにして、覚えさせることもしていました。

また、図やイラストを活用して、視覚的に情報を伝える方法も有効です。

②短い段落に分ける

長い文章を小さな段落に区切り、一つ一つに番号を振ることで、読みやすさを向上させます。

最近では教科書をそのまま使うのではなくて、文章を段落ごとにプリントに転記するという指導法も流行っています。

学校にお願いできるかどうか、聞いてみるのもいいですね!

③音読の活用

音読をすることで、文章を視覚だけでなく聴覚的にも処理できるようになります。

先生や親が一緒に読んであげることで、子どもの負担を軽減することができます。

テストの時は、先生にそばで問題を読み上げてもらえるといいですね!

さら
さら

問題さえ読んでもらえれば、最後まで解答を書ける子もいるものです。

学校や社会での支援

子どもをサポートする先生

長い文章を読むのが苦手な子どもへの支援は、意外といろいろな方法がとれます。

全部してもらえる、というわけではありませんが、可能であれば「こんな方法どうでしょうか?」と学校に尋ねてみるのもよいですね。

1. 特別支援学級の活用

特別支援学級では、子どもの特性に応じた教材や指導法が用意されています。

例えば、テキストを簡略化したり、文章を読み上げてもらうことも可能です。

特別支援学級でなくても、週に1~2回の「通級」という形で対応してもらえることもありません。

「普通学級でなければ…!」と思い詰めず、柔軟に対応していきましょう。

2. ICTツールの利用

学校では、タブレットやパソコンを活用して、文字を大きくしたり、文章を音声で読み上げるアプリを使用することがあります。

最近は「GIGAスクール構想」で一人一台タブレットも進んでいますね。

タブレットに導入されているデジタル教科書には、いろいろな機能がありますので、自宅に持ち帰った時にいろいろ試してみましょう!

子どもが感じる「長さ」の負担を減らせる機能が、ついているかもしれません。

3.周囲の理解を深める

先生と子どもの特性を共有し、周りの友達へどのように伝えてもらうのかは、毎年微修正をしながら、丁寧に話し合いましょう。

少しのボタンの掛け違いが、大きな荒れにつながることもあります。

手間は手間ですが、そのひと手間が、子どもにとっての学校生活を楽しいものにしてくれるはずです!

まとめ

発達障害のある子にとって「長い文章」は物理的な長さ以上に心理的負担を伴う場合があります。

しかし、親や学校、社会の支援が適切に行われれば、子どもたちも文章を読むスキルを少しずつ向上させることができます。

工夫やサポートを取り入れながら、無理のないペースで子どもを見守りましょう。

さら
さら

応援しています!

この記事が、文章につまづいている子どもをもつママの役に立ちますように。

読んでね

黒板に特別支援教育と書いてある 1

特別支援教育就学奨励費について、元学校内の担当だったさらが解説しています。この記事を読めば、対象となる子どもや、実際にどれ位もらえるのかが分かります。

スマホを手に持つ女性 2

療育手帳を使うと新幹線代が安くなるって本当?実際に割引制度を使っていくら安くなったか、分かりやすく紹介します。

リタリコの教室壁面画像 3

リタリコジュニア体験の申し込みからフィードバックまでの感想を、正直に書きました。マイナス点を差し引いてもプラスの方が勝るから、迷っている人はぜひ読んで!

絵本を読む保育士と子ども 4

自閉症児におすすめな絵本を一挙公開!興味を少しずつ広げ、無理なく「絵本が好き」な子どもにしていきたい方は必見。

ボールプールで遊ぶ男の子 5

療育の見学ポイントは数えきれないけれど、どうしても落とせないものを4つ挙げてまとめました。効率よく療育の見学を済ませたいママは必見!

-発達障害児