こんにちは。
療育カフェを作ろうとしているさらです。
いきなりですが、

反抗挑発症って知ってる?
最近、「子どもが反抗挑発症でつらい…」という相談を受けたので、
「反抗挑発症とは何か」
「どのように対応すればよいか」
について紹介します!
反抗挑発症は発達障害ではない

あれ、これ当てはまるかも…
上記のような症状が見られたら、反抗挑発症を疑ってください。
この反抗挑発症は、分かりやすく言うとセルフコントロール(衝動性制御)の障害で、精神障害の一つです。
ここで大事なのが反抗挑発症(精神障害)≠ 発達障害であり、
上記のような行動が見られた時に「発達障害だからだ」と断定するのは間違っている、ということです。
もちろん発達障害であり反抗挑発症でもある子どもはいますが、反抗挑発症だからと言って必ずしも「発達障害」ではありません。
一方で、発達障害と同じく脳の機能障害だと言われています。

だから、神経発達症が発達障害と一緒にされてしまうのですね。
反抗挑発症とは
簡単に言うと、精神障害の一つで「神経発達症」といわれるものです。
神経発達症の中にもいろいろあり、その中に反抗挑発症が存在します。
反抗挑発症のチェックリスト
以下の項目のうち4つ以上存在すれば反抗挑発症とみなされます。
このうちいくつかの項目が、3つ以上の状況下で起きるならば、かなり重度と認められます。

あるある、心当たりが…。
さらに詳細に知りたいかたは、以下のプロフェッショナル用の解説をご覧ください。
【参考】MSDマニュアル(プロフェッショナル用)より「反抗挑発症」
反抗挑発症の様々なケース
上記では、神経発達症≠発達障害だと書きましたが、「合併している」というケースはあります。
子どもの行動に不安定さが見られるときは、以下のような可能性を考えてみましょう。
ケース例はこちら
- ADHDのみ
- 反抗挑発症のみ
- ADHD+反抗挑発症
- 反抗挑発症+間欠爆発症(怒りがドカーンと爆発する)
- ADHD+反抗挑発症+間欠爆発症
反抗挑発症が発展すると…

一般的に初めて神経発達症の症状が見られるのは「就学前」です。
そして、学齢が上がっていくにつれ、暴力・器物破損をしてしまうような素行症に発展することがあります。
素行症がない場合は不安症・うつ病を発症するリスクもあります。
また、反抗挑発症は重い気分障害を発症することも。

決して見過ごせませんね。
どのように対応すればよいか
神経発達症の場合、いわゆる「キレた」状態になる前のセルフコントロールが重要とされます。
そこで、ある程度、精神コントロールが必要なワークやタスクを取り入れましょう。

それも「少しずつ」から!
例えば、「本人の嫌いな文字の学習を3分する」「黙って掃除を2分する」など無理のないところから始めます。
「キレない」ように自由に好きなことだけさせておく、というのは一番良くありません。
結局は、その自由度の高さが、本人のキレやすさを増長させ、苦痛な思いをさせることになります。

つまり、「時間・空間・自由度」の枠組み大事!
まとめ:何でも「発達障害」にしないこと
神経発達症は、子どものおかれた環境によるものも大きいとされます。
まずは、発達障害なのか、神経発達症なのかを見極め、
神経発達症ならば、セルフコントロールの訓練をはじめましょう。
理由が分かれば、あとは子どもに与える「時間・空間・自由度」を整えていくだけ!
迷わず前を向いて、神経発達症に対応していきましょう。

よければいつでも、ご相談ください。
この記事が、「キレやすい」子どもと関わる、全ての人の役に立ちますように!