こんにちは!
療育カフェを作ろうとしているさらです。

クレーン現象、知っていますか?
さらの息子は3歳前後からクレーン現象が見られましたが、4歳7か月になるともうほとんどしません。
(今でも少しはあります。)
「クレーン現象」
についてよく知りたいという方は、この記事で一緒に学んでいきましょう!
↓前回の記事はこちら

クレーン現象の理由
クレーン現象が自閉症や発達障害の子どもに多いのは、そういった子の視野が狭く、
自分の要求を叶えてくれる「大人」の全体像が目に入っていないため、と言われます。
つまり、自分の要求を叶えてくれる「大人の手」のみが目に入るということです。
もう少し詳しく解説したコラムを見つけました。
『自閉症のぼくが跳びはねる理由』の著者である東田直樹さんの文は、とても読みやすくおすすめなんですが、
そのブログでは、「クレーン現象」について当事者の視点が書かれています。
ここで東田さんは、
(クレーンをしていた当時の自分は)「自分の身体に意識が向くと、どうやって取ればいいのかわからなくなっていたのだと思う」
と述べています。
クレーン現象は、
「あれがほしい」という自分の要求は感じる一方、
「こうすれば(あれが)取れる」という意識・身体の使い方に関しては弱さがある、
ということのようです。
クレーン現象はいつまで続くの?

クレーン現象は人に伝える手段なので、他人の手を使わずに言葉で伝えられるようになると、クレーン現象は自然と減っていきます。
また、言葉で伝えられなくても、運動能力や手先の能力、肩からひじにかけて動かす力などの向上によっても、クレーン現象が減っていきます。
先ほどの東田さんのコラムでいくと、
「身体の動かし方が分かるようになる」ということですね。
あるいは実際に何か物を取らずとも、指差しで「してほしいこと」を伝えられたら、指差しの方を多くするようになります。
いずれも、人の手を「わざわざ使う」ことが不便になれば、「クレーン」を使う必要がなくなるということです。
クレーン現象は「悪」か?


クレーン現象は、早くやめさせた方がいいのかな?
こんな風に思ってしまうこともあるかもしれません。
よく「クレーン現象のある子は発達障害」という言葉だけが、独り歩きしてしまっているせいか、
「クレーン現象が止めば、うちの子は発達障害じゃないってことよね…!」と焦ってしまうママもいるのです。
ですが、結論、クレーン現象は「悪」ではありません。
クレーン現象をしている間、お子さんの目はママを見ていないかもしれませんが、
クレーン現象は、コミュニケーションの芽生えです。
この芽生えを大切に、
子どもがクレーン現象で要求をしてきたら、子どもの目線の高さにママの顔を持ってきましょう。
お互いの目を見て認識し合うことで、いずれ指差しや言葉でのコミュニケーションへと発展していきます。

クレーン現象に遭遇しても、慌てず焦らず!
まとめ:クレーン現象卒業のために大切なこと
クレーン現象を卒業するために大切なのは、必要な言葉や指差しを教えていくことです。
あくまでもそれは発達障害や自閉症を否定することではなく、
子どもたちのコミュニケーションを豊かに、楽しいものに変えていくためです。
ゆっくりとコミュニケーション手段を成長させていきましょう。
この記事が、クレーン現象について調べ始めたママ達の役に立ちますように!