こんにちは。発達障害のあるお子さんを育児中のママを、オンラインでサポートしているさらです。

お子さんは、「ごめんなさい」が言える?
意外に難しい「ごめんなさい」。
でも子どもの友達づくりには、この一言が言えないと困りますよね…。
今回の記事では、「発達障害の子がごめんなさいと言えない理由」を3つの視点から分かりやすく解説し、どのように対応すれば良いのかもお伝えします。

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理由1: 感情の理解や表現が苦手
発達障害を持つお子さんは、感情の理解や表現が苦手な場合があります。これには以下のような背景があります。
① 他者の感情を理解するのが難しい
謝罪とは、自分の行動が、他人にどのような影響を与えたかを理解することが前提になります。
しかし、発達障害のある子の中には、他者の感情や状況を察することが難しい子もいます。
そのため、自分の行動が相手を傷つけたという認識が生まれにくいのです。

その認識がないと、そもそも謝れないよね。
②自分の感情をうまく整理できない
謝罪には、自分の感情を整理して言葉にする力が求められます。
ですが、発達障害の特性として、自分の感情を把握したり、適切な言葉で表現したりすることが難しい子も多いでよね。
結果として、謝りたい気持ちがあっても、「ごめんねと言えばいいんだ」と思いつかず、
どう言葉にしていいかわからないことがあります。
対応方法
- 視覚的なツールを活用する: 感情カードや絵本を使い、相手の気持ちを具体的に説明する。
- 共感の練習をする: 日常の出来事を使って「この状況では相手はどう感じるかな?」と一緒に考える練習をする。
理由2: 因果関係を理解するのが難しい
発達障害の特性として、行動とその結果を結びつける「因果関係」を理解するのが難しいことがあります。
①自分の行動が相手に与える影響を認識できない
例えば、友達を押してしまった場合、その行動が友達を痛い思いにさせたということに気づけないことがあります。
このような場合、謝るべき理由自体が分からないため、謝罪の行動につながりません。
② 抽象的な概念が理解しにくい
謝罪は、単なる行動ではなく、社会的なルールや道徳観に基づいた行為です。
しかし、これらの抽象的な概念を理解するのが難しいお子さんにとっては、「謝る」こと自体が意味をなさない場合があります。
対応方法
- 具体的に説明する: 「友達を押したら痛い思いをするから、それはよくないことなんだよ」と具体的に伝える。
- 視覚化する: 行動と結果を図や絵で示し、因果関係を視覚的に理解させる。
理由3: 謝ることに対する不安や抵抗
発達障害のお子さんの中には、謝罪という行為自体に不安や抵抗を感じる場合もあります。
① 自尊心が傷つくのを恐れる
謝ることで自分が「悪い子」だと思われるのではないかと恐れる場合があります。
発達障害の子の中には、自尊心が低くなってしまう子も多くいます。
自尊心が低いお子さんほど、謝罪を拒む傾向が強くなることがあります。
②過去の経験がトラウマになっている
過去に謝罪をした際、厳しく叱られたり、恥ずかしい思いをしたりした経験があると、謝ること自体に対して強い抵抗感を持つことがあります。
対応方法
- 肯定的なフィードバックを与える: 謝罪ができたら「よく謝れたね」と褒めてあげる。
- 安全な環境を作る: 謝ることで傷つかない、安心できる環境を整える。
ママがができること
発達障害を持つお子さんが謝ることに困難を感じている場合、無理に謝らせるのではなく、以下のポイントを意識してサポートしましょう。
- 謝罪の代替行動を教える 謝罪の言葉が難しい場合、笑顔やジェスチャーで「ごめんね」の気持ちを表す方法を教えるのも一つの手です。
- 時間をかけて学ばせる 謝罪は一度に身につくものではありません。日々の生活の中で少しずつ練習していきましょう。
- 専門家の力を借りる 必要に応じて、発達障害の特性に詳しい専門家や支援者に相談し、具体的なアプローチ方法を教えてもらうのも効果的です。

まとめ
発達障害のお子さんが「ごめんなさい」と言えない理由には、
感情の理解、因果関係の認識、謝罪への抵抗感などが関わっています。
それぞれの理由を理解し、お子さんの特性に合わせたサポートをすることで、少しずつ謝罪のスキルを育てることができます。
無理に謝らせるのではなく、安心感のある環境を作ったうえで、ゆっくり学ばせていきましょう!
迷ったらぜひ私にご相談ください。
この記事が、お子さんが「ごめんなさい」が言えなくて悩んでいる、ママの役に立ちますように。