こんにちは。
療育カフェを作ろうとしているさらです。
あなたは、自分が死んでしまった後に、お子さんに何を残す予定でしょうか。
実は、この質問、保険の営業の方と話していて、はたと自分事として考えるようになりました。
もしも、自分がかなり若くして先立ってしまったら…子どもにはいくらかの資金を残しておきたいですよね。

そんなあなたに朗報です!
子どもに確実に毎月お金が渡る制度があります。
今回はこの制度について、一緒に学びましょう。
心身障害者扶養共済とは
心身障害者扶養共済の概要
この共済は、心身障害児(者)を扶養するパパやママが生存中に、一定額の掛金を払うことによって、
死亡または重度の障害者となった場合に、残された心身障害児(者)に年金が支給されるものです。
加入できる人
加入できるのは以下のような人を扶養している、64歳までの健康な人に限定されます。
- 身体障害者手帳1級~3級をお持ちの方
- 療育手帳をお持ちの方(知的障害のある方)
- 身体や精神に、1・2と同程度の永続的な障害がある方(例えば、精神疾患、脳性まひ、進行性筋萎縮症、自閉症、血友病など)
なお、扶養者の範囲は、およそ次のような方々を指しています。
- 配偶者(事実上婚姻と同様の事情にあるものを含む)
- 父母
- 兄弟姉妹
- 祖父母又はその他の親族(事実上親族と同様の事情にあるものを含む)
掛金はいくら?
掛金は、年齢ごとに異なります。
加入時における年齢区分 | 掛金月額(単位:円) |
---|---|
35歳未満 | 9300 |
35歳以上40歳未満 | 11400 |
40歳以上45歳未満 | 14300 |
45歳以上50歳未満 | 17300 |
50歳以上55歳未満 | 18800 |
55歳以上60歳未満 | 20700 |
60歳以上65歳未満 | 23300 |
障害児(者)一人につき、二口まで可能です。
そして、一口加入していると年金額は月額2万円、二口加入していると月額4万円が受け取れます。
掛金の納付期間
ちなみに、掛金は、次の2つの要件を両方とも満たした以後の加入月から、納める必要がなくなります。
- 年度初日(4月1日)の加入者の年齢が65歳となったとき【年齢要件】
- 加入期間が20年以上となったとき【期間要件】
心身障害者扶養共済に加入するメリット
この共済のよいところは
- 扶養者死後、終身一定額が毎月支払われる(まとめて支給後に詐欺で全額失う心配が少ない)
- 都道府県、政令指定都市が条例に基づいて実施している全国的な制度であり、引っ越ししても加入期間を通算できる
ところと思われます。
心身障害者扶養共済に加入するデメリット
これはずばり「掛け金が高い!」の一点です。
例えば、48歳から払い始めるとすると
月額17300円×20年で4,152,000円の支払いが発生します。
払い込んだ67歳頃に亡くなるとすると、現在4歳の息子は24歳から一生涯年金を受けることになります。
仮に子どもは70歳まで生きるとすれば、月額2万円×46年=1104万円ほど受け取れることになります。
この額なら、通常の生命保険をかけて、死亡後に1000万円が保障されるようにしておくのと、そうは変わらない計算となります。

毎月、きちんと管理ができるのなら、生命保険の一括支給でも問題ないか…
金額をとるか、安心をとるか、結構悩ましいです。
補足
ちなみに、扶養者が生活保護を受けている場合、掛け金の減免がされます。
また、掛け金は所得から全額控除されます。
特別支援扶養手当が所得制限に引っかかっている人は、この控除分で所得の上限に引っかからなくなる可能性も出てくるので、「もしかして」という方は、ぜひ役所などに問い合わせてみてください。
まとめ:時間のあるうちによく検討しよう
子どもが大きくなるのはあっという間です。
それと同時にパパやママもあっという間に年をとります。
子どもがまだ小さいうちは、いろいろ考える余裕もありますから、
ぜひそんなうちに、将来のお金について考えてみましょう!
この記事が、子どもの将来について考え始めた人の参考になりますように。
現在療育や放課後等デイサービスに通っていて、相談支援専門員がついている方は、その方に聞いてみてもよいかもしれません。
もっといろいろ相談したい人は下記リンクも試してみてね!