支援学級のメリット

はじめに

「支援学級のメリット徹底解説」を受け取っていただきありがとうございます。

この解説書は、小学校の通常学級と支援学級で迷った際に役立つように、メリットをできるだけたくさん書き記したものです。

それぞれの学校や支援学級によって内情はかなり違いますが、それを言っていたら何も書けなくなってしまうので、

「もしかしたらそうかもしれないし、そうじゃないかもしれない」ということを念頭に置きながら、ぜひ参考にしてくださいね!

支援学級のメリット35選

はじめに、支援学級のメリットをざっと書き出しました。

まず全体を眺めてください。

その次に解説をしていきます!

  1. 一人ひとりの特性に応じた個別指導が受けられる
  2. 学習ペースを本人に合わせられる
  3. 静かで落ち着いた環境で学べる
  4. 理解しやすい教材が使われる
  5. 先生のサポートを受けやすい
  6. 先生が特性を理解しやすい
  7. 些細な変化にも気づいてもらいやすい
  8. 一人ひとりの目標に沿った評価が受けられる
  9. 先生との信頼関係が築きやすい
  10. ストレスが少ない環境で過ごせる
  11. 他の子と比較されるプレッシャーが少ない
  12. 自分のペースで活動できる
  13. 休憩が必要なときに取りやすい
  14. 感覚過敏に配慮した対応を受けられる
  15. 似た特性を持つ友達と交流できる
  16. いじめやトラブルが起きにくい
  17. 他の子と比べずに自己肯定感を育みやすい
  18. 自分を受け入れてくれる仲間と出会いやすい
  19. 通常学級と交流学級とを行き来できる
  20. 実生活に役立つスキルを学べる
  21. 就職や自立に向けた支援が受けられる
  22. 得意分野を伸ばしやすい
  23. 学校生活を継続しやすくなる
  24. 感情のコントロール方法を教えてもらえる
  25. 自分に合ったストレス対応法を学べる
  26. 友達がサポートしてくれる
  27. (保護者は)先生との連携が密になりやすい
  28. (保護者は)定期的な面談で情報共有がしやすい
  29. 通常学級からのストレスから解放される
  30. 行事への参加方法が配慮される
  31. 一人ひとりに合った宿題が出される
  32. マンツーマンならではの深い学びができる
  33. ソーシャルスキルトレーニングが受けられる
  34. 専門の支援員がサポートしてくれる
  35. 学校全員の先生が特別に理解してくれる

それぞれの解説

では、それぞれの解説をしていきます。

補足

分かりやすいようにいくつかのカテゴリーにまとめました。

  • 学習環境の調整
  • 先生との距離感
  • 生活・コミュニケーション面
  • 友人関係
  • 学習・進路の柔軟性
  • 感情・メンタルサポート
  • 保護者の安心感
  • 学校生活の安心
  • その他・教育の充実

(概ね言葉の通り、というものは説明を省略しています。)

学習環境の調整

一人ひとりの特性に応じた個別指導が受けられる

「漢字ドリルはなぞりだけ」「計算問題は抜粋して大事なところだけ」など、どうしても漢字が覚えられない、計算処理が難しい等の時には、それらの部分を易しくした課題を用意してもらえます。

発展問題を大幅にカットする、書くことが苦手なら書くためのテンプレートを用意してもらう、読むことが苦手なら問題文を代わりに読んでもらうなどの対応もあります。

学習ペースを本人に合わせられる

その日の気分に応じて、学習量を調整することが可能です。無理して全体に合わせる必要がありません。

静かで落ち着いた環境で学べる

人数が少なければ、周りに影響されることは少ないですが、通常学級より静かかどうかは、支援学級のメンバー次第です。

理解しやすい教材が多く使われる

動画や自作教材を多めに使ってもらうことが可能です。また、下学年の内容を、周囲の目を気にせずしっかり学べます。

先生との距離感

先生のサポートを受けやすい

先生がすぐ近くについてくれるので、分からないことを聞きやすくなります。が、その先生との相性次第です。

先生が特性を理解しやすい

先生一人が受け持つ子どもの数が少ないので、より自分の事を研究してもらえます。

些細な変化にも気づいてもらいやすい

先生が近くにいるからこそ、子どもの表情や行動から、ちょっとした気分の変化やストレスに気づきやすい。

一人ひとりの目標に沿った評価を受けられる

支援学級内だと、周りの子に遠慮せずにしっかりと褒めてもらえるし、それについて周りの子につべこべ言われる必要がありません。

先生との信頼関係が築きやすい

45分みっちり勉強というよりは、信頼関係作りにゲームや遊びの時間も授業時間内に含んでもらえるので、より先生との距離が近くなり、信頼関係を築く機会をもてます。

生活・コミュニケーション面

ストレスが少ない環境で過ごせる

「勉強についていけない」「自分だけできない」「先生に助けてもらえない」という場面は減ります。

休憩が必要なときに取りやすい

トランポリンが用意されている支援学級が多く、身体を休めたり、感覚刺激を与えて気持ちを落ち着かせることができます。

聴覚過敏に配慮した対応を受けられる

パーテーションを使って、しっかり落ち着いて勉強したり、周りの目を気にせずイヤマフなどを使えます。

が、近くに音楽室があるなど、どうしても配慮しきれないことは出てきます。

友人関係

似た特性を持つ友達と交流できる

ただし、それがケンカのもとになることもあります。

いじめやトラブルが起きにくい

あくまでも支援学級内が安全地帯として成立していればです。

他の子と比べずに自己肯定感を育みやすい

褒めてくれる先生との関係性によります。信頼関係ができてない先生からは、いくら褒められても時に無意味。

が、信頼関係ができていれば、自己肯定感が爆上がりします!

自分を受け入れてくれる仲間と出会いやすい

「自分に合った勉強法で学んだらいいんだよ」ということを、自信をもって言える環境であり、本人もそれを実感できます。

学習・進路の柔軟性

通常学級との行き来が可能

とはいえ、本人が行きたくなくても行かなければいけない授業もあるかもしれません。

実生活に役立つスキルを学べる

裁縫や料理などは、通常学級より多めに時間を組んでもらえる。失敗しないように練習の機会も増やしてもらえます。

就職や自立に向けた支援が受けられる

あいさつや礼儀などを大切にした学習も用意できるけれど、本人のやる気と、先生の持っていき方次第。

得意分野を伸ばしやすい

得意を見つけてくれる先生の場合には、ということです。

学校生活を継続しやすくなる

クールダウンの場所や、安心できる場所があれば、不登校や荒れを防ぐことにつながります。

感情・メンタルサポート

友達がサポートしてくれる

通常学級の子どもたちには、「支援学級の子のお助けをしたい!」と思っている子もいるので、困ったところでさっと助けてくれることがあります。

特に低学年のうちは、それが顕著です!

保護者の安心感

先生との連携が密になりやすい

担任の先生にとって、一人で30~40人見ているよりも、確実に支援学級の子の数は少ないので、いろいろな場面を見つけてもらったり、教えてもらったりすることができます。

連絡ノートでやり取りしたり、電話でやり取りしたりします。

ただし思いのほか少なくて、がっかりした…というケースもなくはありません。

通常学級のストレスから解放される

例えば、通常学級での宿題は、子どもによっては内容が難しすぎたり、量が多すぎたりします。

子どもに宿題をさせるにも、付き添ったり、嫌がるのをなだめたりする必要が出てくるので、親にとってはそれがストレスになることもあります。

無理して「みんなと同じ」レベルまで上げなくてはならない、という負担から解放されます。

学校生活の安定

行事への参加方法が配慮される

例えば、修学旅行や社会見学の班決め、メンバー決めのときは、優先して人間関係に配慮してもらえます。

また、大なわ大会では本人に合わせて、なわをゆっくり回してもらえたり、運動会の表現種目では前もって内容を教えてもらえたりと、スムーズに参加できるように工夫されます。

行事によって、気持ちが大くずれすることのないように、念入りに打ち合わせされることが多いです。

教育の充実

マンツーマンなら深い学びができる

一斉授業では、疑問や関心を持った時に発言するタイミングがないかもしれませんが、マンツーマンならそれらを伝えながら、知的探求心を満たし、深い学びができる可能性が高いです。

それが、結果的に、本人の学びへの意欲が高まることにもつながります。

ただし、教員の力量によるところは大きいです。

ソーシャルスキルトレーニングを受けられる

通常学級でもソーシャルスキルトレーニングはするものの、本人にとってはあまり意味がなかったり内容が難しかったりしますが、

支援学級なら、今まさに本人に必要な内容をすることができます。

それによって、飽きや離脱を防ぎながら、効果的にスキルを教えてもらえます。

専門の支援員がサポートしてくれる

支援員さんの経験値によりますが、ベテランの支援員さんなら、教員よりよほど支援が上手い場合もあります。

まとめ

すでに、支援学級に在籍しているママさんからすると、

「いやいやそうじゃない」

「うちはそんなことしてもらえてない」

など、ツッコミどころが満載かもしれませんが、ひとまず可能性のあることは網羅して載せています。

例え現段階でよい支援を受けれていなくても、6年間のトータルで見た時には受ける時期が来るかもしれません。

また、ネットで調べると「支援学級のメリット」については、もっといろいろそれなりの情報が出てくると思います。

が、ここでは、あくまでもリアルな経験や現場での感覚をもとに、この徹底解説にまとめました。

この解説によって、支援級へ入学・転籍する前の不安感が少しでも払拭されればいいなと思います。

また、過度な期待をいだかず、現実的な視点というのももつことが必要不可欠です。

ぜひ、少し時間をとって、一つずつ読んでみてください。

みなさんの支援級への概念が少し整っていくと思います!

デメリットについても順次紹介する予定なので、このブログページをブックマークして、記事の更新をお待ちくださいね!

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