こんにちは。
療育カフェを作ろうとしているさらです。
みんなは発達障害が【治る】【治らない】のどっち派?
本当のところはどうなんだろう?
って考えたことありませんか?
今回は、発達障害が「治る」という可能性にかけている人に向けて、
記事を書いていきたいと思います。

気になる人は、このまま下へスクロール!

発達障害が治るってどんなこと?
発達障害とは

発達障害者支援法において、
「発達障害」は「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」
と定義されています。
ちなみにさらの息子は、2歳6か月で
「自閉症スペクトラム疑い」
と診断され、
4歳3か月で
「自閉症スペクトラム」
と診断されました。
時期的に言うと、「低年齢期」にて診断されているのでドンピシャですね!
自閉症スペクトラムに気づくのは2歳3歳が多い【0歳からのチェックリスト付き】
自閉症スペクトラムの診断を受けるのは何歳頃が多い?に答える記事です。私さらの経験談を踏まえつつ、分かりやすく解説しています。
発達障害が「治る」とは?

では、みんなが知りたい「発達障害が治る」というのは、一体どんな状態のことを指しているのでしょうか。
簡単に言えば、
- 発達障害の症状が見られなくなる
- 社会生活が問題なく送れる
というような状態のことではないでしょうか。
これらのような状態は、いわゆる「マイナス行動」が見られなくなることを意味します。
そもそも「障害」という位ですから、
何らかの「マイナス行動」が出ているものですし、
それらがなくなれば、「障害が治った!」ととらえるのも当然のことでしょう。
でも…発達障害は「治らない」?

一般的には、発達障害は脳神経学的な問題であり、
「治らない」ものとされています。
でも、実際問題、
「うちの子マイナス行動が減ったよ!」
「問題なく社会生活を送ってるし、治ったんじゃない?」
と言う声がありますよね。
こんな声を聞くと、発達障害は「治る」と言えそうですが…

じゃあ、どっちなんだろう?
厚生労働省の見解

実は、発達障害が「治る」「治らない」問題は、厚生労働省から見解が出ています。
厚生労働省の政策レポート「発達障害の理解のために」では、
人間は、時代背景、その国の文化、社会状況、家庭環境、教育など、多様な外的要因に影響を受けながら、一生かけて発達していく生物であり、発達障害の人も同様であると考えていいでしょう。
つまり、成長とともに改善されていく課題もあり、必ずしも不変的なハンディキャップとは言い切れないのです。
厚生労働省政策レポート「発達障害の理解のために」
という文面を出しています。
つまり、
- 発達障害の人も発達を続けていく
- (発達障害に起因する)ハンディキャップは変わらないものではない
であり、
発達次第では、ハンディキャップが0になる可能性もあることを示しています。
なので、むしろ、
発達障害が「治らない」と決めてかかり、何も手を打たないことのないよう、次のように注意を促しています。
「障害だから治らない」という先入観は、成長の可能性を狭めてしまいます。
周囲が彼らの凸凹のある発達のしかたを理解しサポートすることにより、「ハンディキャップになるのを防ぐ可能性がある」という視点をもつことは重要です。
厚生労働省政策レポート「発達障害の理解のために」

よって、「治る」「治らない」の議論より
ハンディキャップの有無や量を変えられるかの方が大事!
まとめ:発達障害を「治らない」でまとめないで!
発達障害は「治らない」と断定することは、「何をやっても意味がない」と、環境や行動を調整することの「あきらめ」につながりかねません。
障害は病気ではなりませんから、「治る」「治らない」で議論すること自体が、そぐわないとも言えます。
治ろうが治らなかろうが、それよりも
ハンディキャップをどれだけ減らしていけるかに目を向けていきましょう!
この記事が、発達障害が治ったらいいな…と思っているママの役に立ちますように。