こんにちは!
療育カフェを作ろうとしているさらです。
現在さらの息子は、医療センターで「リハビリ」、発達相談支援事業所での「療育」を受けています。

はじめは、その違いが分からなかったです…。
ところが最近、頭がクリアになる資料「児童発達支援ガイドライン(厚生労働省)」を見つけたので、それをもとに解説します。
療育とリハビリの違いは
療育とリハビリの違いは、上記の資料「児童発達支援ガイドライン」を見ると分かります。
ただし、55ページもあります…!!

なので、分かりやすい言葉だけピックアップして解説します!
療育の定義
ガイドラインによると、児童発達支援(=療育)は以下のように定義されます。
(「児童発達支援」と「療育」という言葉は、ほぼ同義語として扱われています。)
児童発達支援とは、障害のある子どもに対し、児童発達支援センター等において、日常生活における基本的な動作の指導、知識技能の付与、集団生活への適応訓練その他の便宜を提供する
厚生労働省「児童発達支援ガイドライン」

ちょっとこれだけでは、まだよく分かりませんよね。
さらに詳しく見ていきましょう。
療育には5つのカテゴリーがある
ガイドラインに示された「児童発達支援」の内容は、具体的に以下の5つのカテゴリーに分かれてます。
それぞれのカテゴリーを見ていきます!
健康・生活

「健康・生活」のカテゴリーには、「健康状態の把握」「健康の増進」「リハビリテーションの実施」「基本的生活スキルの獲得」「環境調整」の項目があります。
あっ!「リハビリ」の文字…!!

リハビリは、「療育」内の、「健康・生活」カテゴリーにある言葉でした。
療育は「全体」、リハビリは「部分」なのですね。
療育では、例えば健康・生活ならば、項目に合わせて以下のことを身に付けます。
- 睡眠、食事、排泄の生活リズム
- 食事でよく噛むこと、飲み込むこと
- 姿勢保持
- 病気の予防(手洗い・うがいなど)
- けがへの注意
運動・感覚

運動・感覚ならば、以下のことを身に付けます。
- 上肢・下肢の運動の改善、習得
- 視覚、聴覚、触覚の活用
認知・行動

認知・行動ならば、以下の内容になります。
- 環境から情報収集し、行動につなげる
- 物の属性・形・色の認識
- 空間・時間の概念の形成
- 数量、大小、重さ、色の違いの習得
- こだわりや偏食といった認知の偏りへの支援
言語・コミュニケーション

言語・コミュニケーションは、やや難しいところもありますが、以下の通りです。
- 言葉の意味を知る
- 言葉の表出(話し言葉や文字・記号、絵カードを用いる)
- 共同注意の獲得(コミュニケーションにつなげる)
人間関係・社会性

最後になりました。人間関係・社会性では以下の支援を行います。
- 愛着形成
- 模倣遊びで対人意識を育む
- ごっこ遊びで社会性を発達させる
- 一人遊びから協同遊びへ
- 自分の行動の理解と、気持ちや情動の調整

ガイドラインから、リハビリの位置づけが分かりました!
リハビリは「医学的要素」を多く含む

もう一つの意味合いとして、リハビリは医学的な知見による「治療」の意味合いが多く、
医師の指導のもと行われます。
そして、実際にリハビリに関わるのは、「言語聴覚士」「作業療法士」「理学療法士」といった国家資格保持者です。
より専門的なプログラムが提供されるイメージですよね。
一方の療育は、「医学」だけにとどまらない、「教育」「保育」「福祉」「心理学」など様々な学問を総動員しているイメージです。
違いが少し伝わったでしょうか。
まとめ
療育の中でも「リハビリ」が受けられると、二倍速で子どもにとっての成長につながります。
ただし、療育施設には医師や、リハビリに関する国家資格保持者が常駐していないところもあります。
気になる人は、一度問い合わせてみるのもよいですね。
この記事が、「療育」と「リハビリ」の違いを理解する助けとなりますように!