こんにちは。
療育カフェを作ろうとしているさらです。
今回は、息子もいずれ通うことになるであろう「支援学級」について、
「担任ってどうやって決まるの?」
について、元教員の立場から、分かることをお伝えしたいと思います。
ちなみに…

私さらは、支援学級担任を経験しましたが、特別支援教育の免許はありません。
特別支援教育の現場には、こういった先生がたくさんいます。


一保護者の立場としても、気になることはたくさんありますよね。
この記事では、これらについてまとめています。

5分で読めるので、知りたい人は、このまま下へスクロールしてね!
支援学級の担任は「特別支援教育に関する免許」を持っていなくてもできる

支援学級の担任は、一般の教諭免許だけでなることができます。
実際に私さらの持っている免許は、「小学校教諭一種免許状」「中学校教諭一種免許状(国語)」などです。
基本、学校長に任命された人が、特別支援学級の担任になります。
それは本人の「希望の有無に関わらず」です。
中には、「特別支援学校教諭免許」のある教員が担任として任命される場合もありますが、
それは学校内の全ての人員配置がうまくはまれば…です。

「特別支援学校教諭免許」があっても、支援学級の担任にならないことも。
ただし、「特別支援学校」の教員になるには、以下のように法律で定められています。
特別支援学校の教員は、幼稚園、小学校、中学校又は高等学校の教諭免許状のほか、特別支援学校教諭免許状を有していなければならない。
教育職員免許法第3条第3項
特別支援学校教諭免許の取得には、大学で所定の授業を履修するので、支援学校の方がより専門的な先生が集まると言えます。
新規採用10年以内に支援学級の担任を経験させる方向へ(2024年度~)

さて、2022年3月31日に次の記事が出たのをご存知でしょうか。
文科省が、10年目までに特別支援学校、特別支援学級などで2年以上経験するように求める通知を出したという記事です。
この通知は、文部科学省「特別支援教育を担う教師の要請のあり方に関する検討会議報告」によるものです。
※13ページに記述があります。
特別支援学級担任の経験がない校長の割合
上記報告によると、特別支援学級担任の経験がない校長の割合は、
小学校で70.6%、
中学校で75.4%!
結構な数ですよね。
そんな中で、若い先生がどんどん採用される、その先生も支援学級を経験しないまま…だと、
支援学級の先細りが心配されます。
さらの意見
ということで、支援学級の担任もした元教員さらとしては、新規採用10年以内に支援学級担任経験させる案に「賛成」です!
実際に支援学級の担任をして、「普通学級と支援学級では考え方が大きく違う」ことも感じました。
普通学級担任ならば、「支援学級の子をいかにまわりの子に合わさせるか」に重きをおき、
支援学級の担任ならば、「支援学級の子をいかに巻き込んで(一存在として尊重した上で)授業を展開するか」に重きをおく。
支援学級を経験せずとも、下段のようにできる先生ももちろんいますが、

そうでない人も、一定数います。
それは考え方の違いかもしれないし、力量の違い、あるいは経験の差なのかもしれません。
事実、私も10年目位までは「いかに合わさせるか」にとらわれていました。
これらを埋めるには、やはり「支援学級の担任を経験する」が早い!

よって、私はこの上記の通知が定着していくのを、願っています!
ネットでの様々な意見

この件に関して、Instagramでも反響が大きかったので、みんなの声を紹介します!
肯定的な意見

このコメントを下さった方は、長く支援学級の担任していても、後進をを育てるのに苦労しているご様子でした…。
もっとたくさんの若手に支援学級に来てほしい、そしてその中の優秀な人こそ支援学級へ…と願う気持ち、よく分かります!
否定的な意見


やっぱり、どんな制度であったとしても、「気持ち」「柔軟性」は欠かせないですよね。
その他の意見


保護者の方からもたくさんご意見をいただきました。
たくさんの人の知恵を出し合い、よりよい支援学級へとなっていくことを願うばかりです。
まとめ:「特別支援学級担任をしたことがない」教諭が減ります
いかがでしたか?
10年以内に支援学級担任案、あなたはどう思いますか?
この記事内でみてきたように、特別支援学級の担任をするのに、小学校・中学校・高等学校教諭免許以外の特別な免許は要りません。
ですが、なるべく知識・経験のある人に担任をしてもらいたいですよね。

今は我慢の時ですが、今後10年以内に、一度は支援学級の担任をするように流れが変わっていきそうです。
息子の入学には間に合いませんが…
期待大のさらでした!
この記事が、「支援学級の担任ってどんな人なの?」と気になる人の役に立ちますように!