こんにちは。発達障害の子を育児中のママを、オンラインでサポートしているさらです。
今回は、言われてドキッとすることがテーマです。
それが…「ぼくのせいじゃない!」
お子さんは、そんなことを言いがちではないですか?

発達障害を持つお子さんが、何か問題が起きたときに「自分のせいではない」と他人のせいにしてしまうこと、よくありますよね。
今回は、発達障害の子どもが他責思考になりやすい理由を3つの視点から解説し、ママであるみなさんが、どのように向き合えば良いのかを考えていきます。

少し難しいかもしれませんが、最後までお付き合いを!
理由1: 自己認識の難しさ
発達障害を持つお子さんは、自分自身の行動や感情を客観的に認識するのが苦手なことが多いです。
この自己認識の難しさが、他責思考に繋がる大きな要因となっています。
ではこの「自己認識」について、例を挙げてみてみましょう。
① 自分のミスに気づけない
発達障害の子どもには、注意力が散漫だったり、状況を全体的に把握するのが苦手な傾向が見られます。
そのため、何かトラブルが怒っても、自分の行動が原因でトラブルが発生していることに気づけないことがあります。
1.2 ミスを認めるのが怖い
自分のミスに気づけたとしても、それを認めるのが怖いと感じる子どももいます。
発達障害を持つ子は、自己評価が低くなりがちです。
なので自分の失敗を認めることでさらに自尊心が傷ついてしまうのは嫌なんですよね。
その結果、責任を外部に転嫁することで心のバランスを保とうとするのです。
対応方法
- 行動を振り返る習慣をつける: トラブルが起きたとき、感情的にならずに「何が起きたのか」を一緒に冷静に振り返る時間を持ちましょう。
- 小さな成功体験を積ませる: ミスを認めても大丈夫だと感じられるように、小さな成功体験を重ねて自尊心を育てることが大切です。
理由2: 感情のコントロールが難しい

他責思考になってしまう二つ目の理由は、「感情のコントロールが難しい」ことが挙げられます。
他責思考は、強い感情に対処できず、反射的に出てしまう行動の一つとも言えます。
① 強いストレスへの反応
問題が発生したとき、強いストレスを感じた子どもは、それをどう処理すればいいのか分からず、混乱してしまいます。
その結果、責任を他人に押し付けることで、とっさにストレスを軽減しようとするのです。
②「自分を守る」本能
謝罪をすることは、自分が悪いと認める行為です。
ですが、発達障害のある子にとっては、これが自己防衛本能に反することと感じられる場合があります。
他人のせいにすることで、自分が受けるかもしれない非難や罰から身を守ろうとするのですね。
対応方法
- 感情を名前で表現する練習: 感情を言葉で表現する練習をすると、感情をコントロールしやすくなります。イライラくんとかムカムカのムッカーとかがかわいくて◎
- 落ち着く方法を教える: 深呼吸やカウントダウンなど、感情が高ぶったときに自分を落ち着ける方法を教えましょう。
理由3: 他責思考が学習された行動である可能性
他責思考は、お子さんが周囲の環境や経験から学んでしまった行動である場合もあります。
3.1 環境の影響
子どもが過去に何度も叱られたり、責任を問われたりする場面が多かった場合、他責思考が身についてしまうことがあります。
これには、親や周囲の大人の対応が影響している場合もあります。
例えば、ミスをしたときに過剰に叱られたり、罰を与えられる環境では、
子どもは「自分のせいにされると辛い」と学び、責任を回避するために他責思考を使うようになることがあります。
3.2 他人の真似
子どもは周囲の大人や友達の行動を見て学びます。
他責思考を持つ人が近くにいる場合、それを自然に真似してしまうこともあります。
対応方法
- 責任を問うよりも解決策を考える: ミスが起きた際に責任を追及するのではなく、次にどうすれば良いかを一緒に考える姿勢を持つ。
- 模範的な行動を示す: 親が自分のミスを認める姿勢を見せることで、子どもに正しい行動を教えることができます。
まとめ
発達障害のお子さんが他責思考になりやすい理由には、自己認識の難しさ、感情のコントロール不足、学習された行動などが関係しています。
これらを理解した上で、一つずつ丁寧にそれぞれの力を育てることで、少しずつ子どもも変わっていきます。
他責思考に悩むママも、一人で抱え込まず、子どもと一緒に少しずつ前進していきましょう。
一人で抱えきれなくなったら、ぜひ一度ご相談ください。
お待ちしていますね!