こんにちは。
療育カフェを作ろうとしている、元小学校教員のさらです。
今回は、
「指しゃぶりをしています。小学生でもしているのは、発達障害だからでしょうか?」
というご質問を受けたので、
参考資料も紹介しながら回答をシェアしていきます。

気になる人は、このまま下へスクロール!
結論、指しゃぶりをしているから、発達障害とは限らない
結論から言うと、「指しゃぶりをしている=発達障害」ではありません。
確かに、発達障害の子の中には、
指しゃぶりをしている子もいますが、
指しゃぶりをしている子の全てが、発達障害とは限りません。
どのくらいの割合の子が、指しゃぶりをする?
いくつかデータを探しましたが、
有益なデータは一つしか見つかりませんでした。
それがこちらです↓
【参考】国立特別支援教育総合研究所「発達障害と情緒障害との関連と教育的支援に関する研究(平成24年3月)」
少し長いレポートになりますが、
こちらの中に、
発達障害のある小学生440人のうち、どのくらいの子が指しゃぶりの症状があるか?を
調べたデータがありました。
それによると、
小学生440名のうち、「指しゃぶりがある」子は約8~17%でした。
(学年別に算出しているので、8~17という数字になっています。)
というと、発達障害のある子のうちの1割程度ということです。
思ったより少ないですよね。
発達障害というよりは…
発達障害の子に、指しゃぶりが出る状況というのは、いくつかありますが、
一つには「不安障害」との関連性が指摘されています。
発達障害の子の中には、
その特性から、周囲の人とのコミュニケーションや、学習へのつまずきなどから、
不安障害を併発するケースが多いとされています。
この「不安」という情緒的側面、心理的要因によって、
自分を落ち着かせるために「指しゃぶり」という症状が出現することがあるのです。
特に、小学校入学前後や小学校2年生位で、
指しゃぶりが止められない場合は、
何かしら困難さに直面していることが考えられるので、
何かしらの配慮や適切な支援が必要でしょう。
まとめ
「指しゃぶりを早く止めさせたい」というママの気持ち、本当によく分かります。
「周りの子に嫌がられたらどうしよう」
「いじめられないか心配…」
など悩みは尽きないですよね。
でも、そういった時ほど落ち着いて、子どもの困り感の元は何なのか見極めることが大事です。
いつでもお気軽にご相談ください。
この記事が指しゃぶりに悩むママ達の役に立ちますように。